日産自動車のカルロス・ゴーン会長(64)の逮捕を受け、同社は19日夜、横浜市西区の本社で会見を行った。西川(さいかわ)広人社長(65)は「内部調査で大きく3つの事実を確認した。内容は細かく言えないが、会社として断じて容認できる内容ではない。専門家も解任に足りる重大な不正だとしており、解任を決断した」と明らかにした。その上で「深くおわび申し上げたい」と謝罪した。

主なやりとりは以下の通り。

-ゴーン容疑者の19日の動きは。羽田に到着し、そこで地検に連れていかれたという話もある

西川氏 捜査そのものの状況について、私から申し上げることではない。承知している限り、今日、日本に到着だったと思います。

-日産を愛する人に対しての思いは

西川氏 さまざまな皆さんからサポートを受けてきた。そういう中で、こういう事案が起きてしまったことが大変申し訳ないという気持ちでいっぱいです。

-内部通報は、いつごろ、社内調査はどれくらいの期間だったのか

西川氏 それも含めて検察の皆さんと連携しているところなので、現時点ではお答えは控えさせてもらいたいと思います。

-不正行為はゴーン容疑者と(代表取締役のグレッグ・)ケリー容疑者の2人のものだった

西川氏 調査の結果、2人が首謀であるということは確認しております。それ以上は、今のところ控えさせてもらいたいと思います。

-他の役員は今回の件を受けどんな感想を持っているか

西川氏 役員がこの件を知ったのがつい先ほど。事案の中身から、秘匿を注意していましたので、彼らも今、それを聞いて「何があったんだ」という感覚だと思います。

-解任の提案を決めたのはいつか

西川氏 社内調査がまとまった段階です。

-不正がいつごろからか

西川氏 内容を申し上げるのは。いずれですが、長きにわたってということだと思います。

-ゴーン容疑者は日本で納税していたのか。

西川氏 当然、日本で納税してたと思います。

-解任を決議する取締役会は

西川氏 木曜日です。

-秘匿性が高かったというが、この件を把握していたのはどれくらいの人数か

西川氏 数名の単位と思っていただければ。