東京地検特捜部は19日、日産自動車のカルロス・ゴーン会長(64)を、同社の有価証券報告書に自らの役員報酬を約50億円少なく記載した疑いがあるとして、金融商品取引法違反の疑いで逮捕した。

ゴーン容疑者の報酬は、会長を務める日産、三菱自動車、ルノーの3社を合わせると、約19億円にのぼり、国内企業の著名な経営者と比べても、抜きんでて高い。日産とともに日本を代表する自動車メーカー、トヨタの豊田章男社長の役員報酬は3億8000万円(17年度)。また東京商工リサーチのデータによると、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は1億3700万円。「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は2億4000万円(16年8月期)となっている。