東京・港区の新橋駅近くで11日午後2時過ぎ、建設中の高層ビルで火災が発生し、上層階から大量の黒煙が上がった。3人が一時屋上に残されたが、その後、自力で避難。東京消防庁などによると、現場作業員は約360人おり、男性作業員4人がけがを負ったが、全員意識はあるという。屋上部分100平方メートルが焼け、火は約2時間でほぼ消し止められた。

関係者によると、火災は屋上で発生。床部分の防水に使うアスファルトを溶かすバーナーの火花が、付近にあった発泡プラスチック系の断熱材に落ち、引火したという。愛宕署では業務上過失傷害容疑を視野に、経緯を調べている。

現場はJR新橋駅や線路からホテルを挟んだオフィス街。周辺には消防車約30台が出動し、焦げた臭いがたちこめ、大量の作業員が階段で周辺に避難するなど騒然となった。

ビルは地上27階、地下2階。今年7月に完成しホテルや店舗が入居予定。