16年の東京都知事選に出馬したジャーナリストの上杉隆氏(50)が25日、公式サイトで京都・聖護院門跡で得度したことを公表した。

法名は「上杉隆犀(りゅうさい)」だとし「得度と申しあげても、まずは在俗での修行になります。仏門に入るにあたっては『戒め』を忠実に守り、これまでの人生の目標を深め、また広げながら、仏法を修めていこうと考えております」と在俗での得度だと説明した。

上杉氏は「齢50、平成という時代の終わりに際し、私自身も人生の新たな旅に出ることにいたしました。私事であり、とくに公にするつもりはありませんでしたが、みなさまにいらぬご心配をおかけすることがあってはならないと考え、ここにご報告を申し上げます」と、自身が50歳になったこと、平成という時代の終わりという節目に、心境の変化があったことが得度につながったと明かした。

その上で「ニューヨークタイムズ時代から20年続くダライ・ラマ氏との親交、その猊下からのお招きによりインドに旅したのが5年前の2014年のことでした。当地では、世界各地の仏教界の高僧の方々とブッダガヤをはじめインド各地を巡礼し、奈良・京都仏教会の方々とも知己になるご縁をいただきました」と仏教徒の関係性を説明。そして「とりわけ、本山修験宗総本山聖護院門跡とは不思議な邂逅もあり、数年にわたって御門主夫妻とのご縁を結ばせていただきました。そうした中、葛城修行やモンゴルやシベリアなどへの慰霊の旅にも同行させていただくなどして、昨年末、得度を許されるに至りました」と聖護院門跡との縁を語った。

そして「いま私は、人生の起点に立つ清らかな喜びに満ちています。多くの先達たちからの教えを得、なかんずく自らの新しき価値観を研磨することで、新しく人生をスタートすることを、ここにご報告させていただきます」(コメントは原文のまま)と得度した思いをつづった。