衆参両院で統一会派を組んだ国民民主党の玉木雄一郎代表と、自由党の小沢一郎共同代表は28日、東京・JR有楽町駅前で「雄一郎&一郎タッグ結成」後、初の街頭演説を開いた。小沢氏が選挙以外で街頭に立つのは珍しい。

玉木氏と、ビール箱に乗った小沢氏は「国民民主との統一会派を第1歩として、すべての野党が今の与党に代わる受け皿にならなければいけない。2党が力を合わせて全野党を結集し、国民のための政権をつくるために前進したい」と述べ、野党結集に重ねて意欲を示した。玉木氏も「(国民、自由の)統一会派は新しい政治への第1歩。それでは終わらず、2章、3章、4章と続けたい」と訴えた。これに先立ち、両党は会派の合同総会も開催。小沢氏は「会派の一員として努力する。よろしくお願いします」と述べた。

両党は近く合流する方針で、1カ月以内をめどにした「早期合流」の動きも浮上。しかし国民民主内には、小沢氏への警戒感が依然、根強い。階猛衆院議員は、小沢氏も出席した合同総会で「協力のあり方を考えるべきだ」と統一会派を批判し、再考を要求。一枚岩の状態ではない。【中山知子】