将棋の第45期棋王戦予選、藤井聡太七段(16)対中村亮介六段(33)戦が30日、関西将棋会館で行われた。藤井は現在、9連勝中。今期自己最多の10連勝を狙う。

振り駒の結果、中村が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。中村は7六歩と角道を開けた。藤井は飛車先の歩を突いた。両者の対戦成績は藤井の1戦1勝。

中村はレゲエミュージシャンなどに人気のヘアスタイル「ドレッドヘア」に赤のネクタイ。個性的なスタイルで対局に臨んだ。一方の藤井は紺のスーツ姿だった。

藤井の18年度の勝敗は36勝6敗、勝率ランキングは1位の8割5分7厘。中原誠16世名人(71=引退)が67年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率の51年ぶりの更新も現実味を帯びている。

棋王のタイトルは渡辺明棋王が12年度から保持している。予選トーナメントを勝ち抜いた8人が、シード者と本戦トーナメントで戦う。

持ち時間は各4時間。夜には決着する見込み。