無所属のアントニオ猪木参院議員(76)は21日、都内のホテルで国民の玉木雄一郎代表、自由党の小沢一郎共同代表とともに会見し、国民民主党の会派に入って活動することを正式に発表した。

赤いマフラー姿で、恒例の「イノキ・ボンバイエ」のテーマに乗って登場した猪木氏は、「元気ですか~!」と叫んだ後、「元気があれば何でもできる。元気があれば会派も組める。両党の中に加えていただいた」と、国民会派入りを表明した。

会派入りは小沢氏の打診で「何度か話を聴く中で決めた」と述べた。また、野党の結集を訴えている小沢氏の持論を念頭に「思い切った政治改革をするためには数(が必要)だから、頑張りたい」とも話した。

猪木氏は13年参院選で、日本維新の会から比例代表に出馬し、2度目の当選を果たしたが、今夏の参院選で改選を迎える。自身の参院選出馬について問われると、「一寸先は闇ではなく、ハプニング」とかわして、明言しなかった。ただ関係者によると、小沢氏が国民か自由からの出馬を打診したという。小沢氏は「進路を決めるのはご本人だが、引き続き国政に参加していただきたい」と述べ、猪木氏の参院選出馬に意欲を示した。

猪木氏の会派入りについて、玉木氏は、北朝鮮とのパイプを築いてきた経緯に触れた上で「知見、経験を生かして少しでも日朝関係を前に進めていただき、力を発揮してほしい」と述べた。小沢氏は「猪木先生が行動をともにしてくれるということで、心から歓迎し、うれしく思っている。大きな戦力だ」と述べた。