松井一郎大阪府知事(55=日本維新の会・大阪維新の会代表)と吉村洋文大阪市長(43)が辞職し、入れ替わりで出馬する4月7日投開票の知事・市長のダブル選で、自民党の知事選候補に急浮上した大阪市出身の俳優辰巳琢郎(60)が10日、出馬を断った。

辰巳は11日、自身のフェイスブックを更新した。以下全文。

昨日の深夜、大阪府知事選への出馬を正式にお断りしました。

「光栄なことだと思ってます」と、毎日新聞の取材に答えてしまったことが、騒ぎを大きくした原因だと反省しています。申し訳ありません。自民党サイドにも、過度な期待を持たせてしまいました。ただ、オファーがあれば誠意を持ってお話を伺うのが、これまで通りの僕のポリシー。正面から向き合いました。そして数日間悩み、友人知人に相談し、家族とも話し合って出した結論です。

インタビューでもお伝えしましたように、大阪愛は人一倍持っているつもりです。大阪都構想にも、当初から関心を寄せてきました。きちんと勉強しているんですよ。ですから、今回のW選そのものへの批判はあれ、大きな意味では支持しています。大阪を再び分断しての真っ向対決というのには、当初から違和感を覚えていました。維新の友人へも「何とかならへんの」と直接話したくらいです。

昨年、還暦を迎えました。論語では耳順です。周囲の意見をよく聞いて従うのでなく、天の声に従えということだと理解しています。自然体という言葉も大好きです。そういう文脈で、出馬するのは自然なことではないとの天の声が聞こえた、と捉えていただいくのも良いかもしれません。

自分にしか出来ないことを探し続けてきました。やるべきことが沢山あります。ますは、昨年就任した『日本のワインを愛する会』の会長としての役割。そして、自分で企画したライフワークとも言える二つのテレビ番組、『辰巳琢郎の葡萄酒浪漫』『辰巳琢郎の家物語』を続けること。直近では、4月に娘とツアーするディナー&コンサート。舞台も控えていますし、映画の企画もあります。スポンサー各社への責任もきちんと果たさなければなりません。政治は、政治に向いた方がやるべきだと改めて思います。

今日も、これから埼玉ロケです。まだ、家の周囲には報道関係の皆様が残っていらっしゃいます。仕事とはいえ雨の中、本当に大変ですね。でも今のところ、これ以上お話し出来ることはありません。お騒がせしてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

 

辰巳琢郎拝(原文まま)