受託収賄などの罪で実刑判決が確定し、服役した新党大地代表の鈴木宗男元衆院議員(71)の再審請求で、東京地裁は20日、裁判のやり直しを認めない決定をした。決定を受けて宗男氏が会見を行い、「真実をもって、これからも戦っていく」と徹底抗戦の意向を示した。弁護人は決定を不服として、25日に東京高裁に即時抗告すると明かした。

弁護団は検察官が証人尋問前に作成した「尋問シナリオ」を新証拠として提出。証人が記憶に反する証言を強いられ、有罪認定の根拠になったと主張していた。

宗男氏は「新しい変化として、想定問答という重大な資料があるにもかかわらずそれを認めない判断は、裁判官としての役割を果たしているのかなと不信感を持った」と決定を不服とした。さらに「誰かが戦わなければ、あしき慣例が残る。間違った権力による乱用で、人生が変わった人もいる。時間もお金もかかるが、私は裸になってでも、その人たちのためにも戦う義務がある。弁護士の方々の力をお借りしながら、検察と対峙(たいじ)していきたい」と決意を示した。