立憲民主党の枝野幸男代表は26日、国会内で会見し、今夏の参院選の比例代表で立民独自の候補を擁立する考えを表明した。20人以上を目指す。

比例代表をめぐっては、自由党の小沢一郎共同代表が、野党各党による「統一名簿」を作って戦うべきと主張しているが、枝野氏は小沢氏とあらためて一線を画した格好だ。

一方、枝野氏は自身が委員長となった「政権構想委員会」を、党内に設置することを表明。「枝野氏は政権運営の準備をしたい」と述べ、野党第1党として政権獲得に向けた準備を進める意向を示したが、他の野党との距離感は広がりそうだ、衆参同日選の可能性にも触れ、衆院選の候補も含めた擁立作業を急ぐと強調。前回、他党や無所属で出馬した候補でも政策理念を共有できれば認める方針だ。

これに対し、小沢氏は定例会見で「枝野氏はずっと独自でやると言っている。その延長線上の話」とした上で、「野党を支持する国民からは、野党がまとまってやるよう求める声が高まりつつあると思っている。参院選までに立民を含めて、力を合わせてやるという流れになるよう期待したい」と述べ、あらためて野党共闘への意欲を示した。