日産自動車は8日、東京都内で臨時株主総会を開き、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(65)とグレゴリー・ケリー前代表取締役(62)の解任、筆頭株主で仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長(66)の取締役就任が承認された。

西川広人社長兼CEO(最高経営責任者)は両容疑者に対し、損害賠償請求など「法的措置を取ることを前提にしている」と明言した。

事件後、初の株主総会は異例の4119人を集め、2時間57分におよんだ。株主から「責任は現経営陣にもある。役員は総退陣するべきだ」と厳しい意見も出た。一方で「西川さんがいなかったら、強欲ゴーンは今ごろクルーザーに乗っている」と指摘する意見も。「両容疑者への退職金や慰労金」の質問に西川氏は「払いたくない」と即答し、会場から拍手が起こった。