新時代のスター候補に迫る企画「令和に誓う」最終回は、自民党の小泉進次郎厚労部会長(38)に、令和のニッポン展望を聞いた。【聞き手・中山知子】

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-今後政治家のリーダーシップは、権力の使い方も含めて変わるべきですか

進次郎氏 1人のカリスマより1つのチームという側面が、これまでより強くなると思う。世の中の課題が複雑化し、課題自体も変化する。速度も速い。専門分野も細分化した環境で、1つ1つ課題を解決していく政治の役割を発揮するには、1人でやるのは限界があります。それぞれが課題を処理していく。そういう側面が強くなると思う。

-ご自身も「皆に支えられている」と話している

進次郎氏 そうですね。支えてくれた仲間の思いと、小泉進次郎という「映写機」を通じて世の中に届けるのが、自分の役割だというイメージでやってきました。自分はこの政策に強い思いがあり日本にとってプラスでも、ニュースにできる力がない。でも小泉に言わせるとニュースになる。じゃあ、「おれを使えば?」と思う。その代わりに政策に力を貸してもらう。いい関係でしょ。強みは伸ばせばいいし、弱いところは支えてもらえばいい。政治家は、国民が使うもの。使いがいがある、使い倒したい政治家と思われたい。

-国民が政治に関心を持たないと、思いも形になりません

進次郎氏 今までのように、マスメディアを通せば大多数の人に届く時代ではなくなった。しかも、必ずネットの世界を通じて、カウンターが働く社会になりました。この人がこうだと言えば、みんながそのまま信じる時代でもない。その中でもぶれることなく政治に目を向けてもらうには、政治家の信念を感じてもらうしかない。それが異端でもいい。大事なのは、「なんでこの人、こんなに力説するんだろう」という情熱と信念。そうシンプルに考えています

-そのためには、政策も国民を巻き込むものでないといけない

進次郎氏 政策もそうだし、政治家の武器は言葉。僕は「言葉に体温と体重を乗っける」と言っていますが、政治家の熱や体温を感じてもらえば、きっと目を向けてもらえると思う。

-先月、38歳になり、令和の間に40代を迎えます。尊敬する政治家の1人、J・F・ケネディは、40代で米大統領になりました。

進次郎氏 僕は、出番がないかもしれないね(笑い)。8月で初当選から10年ですが、前例踏襲でも現状を守るでもなく、改革以外、興味はありません。腹の底から力が沸くのは、守りではなく改革。なぜ自分の出番はないかと思うかといえば、(国民に)変化を求められていないから。今の日本の空気を見ていると、将来に大きな希望があるわけではないけれど、今を変えたい大きな危機感もない。奇妙な安定の中にいませんか。でも世界に目を向けると、国内の分断や社会の中で取り残された人の叫びが表面に出て、その国だけでなく、世界の秩序も揺るがしている。その中で日本は例外です。かつて毎年総理が替わる国といわれたが、今は安定し、経済状況もそこまで悪くない。改元による前向きな空気感があり、今年はラグビーW杯、来年は2020東京大会。国民が大きく変えたいと思っていないのに、大きく変えたいと思う政治家の出番はないでしょ。僕がこれから変化を訴えることに変わりはなく、それを世の中が求めてくれるかどうかが(自分の)その後を決定づけるのではないですか。(3へ続く)