さいたま赤十字病院(さいたま市)で3月、入院中の女性(36)がトイレで死産した胎児を、清掃員が誤って流していたことが16日、分かった。

市保健所によると、女性は3月15日に胎児の心肺停止が確認されたため、18日にさいたま赤十字病院に入院した。翌19日午後3時10分ごろ、分娩(ぶんべん)の前に医師の許可を得てトイレに行き、出産。その後、職員の指示を受けて分娩(ぶんべん)室で待機していたところ、清掃員がトイレを流してしまったという。

さいたま赤十字病院は、翌20日に市保健所に報告し、再発防止策の整備と患者への丁寧な説明を行うよう指導があり、女性と家族に謝罪したという。警察にも相談したが、事件性はないと判断され、事情聴取などは行われなかったという。