チケット購入はお早めに! 2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は17日、受付中の五輪チケット抽選申し込みの途中経過を説明。28日の締め切り間際のアクセス殺到を見込み、早期の申し込みを呼びかけた。

1時間以上の待ち時間が発生した9日の受け付け開始直後の「慌てないで」から一転。締め切り直前の混雑回避に「早めに申し込んで」と繰り返した。

「早めに(申し込みを)やっていただきたい」。組織委員会の古宮正章副事務総長は、日本中のチケット購入希望者へ呼びかけた。1週間前の「まだ時間はあるので、慌てないでいただきたい」が一転。「今日、モードが変わりました」と切実な思いを口にした。

異常だった争奪戦。受け付け開始日の9日から12日の日曜日夕方まで、申し込みに必要なID登録者は100万人以上増えた。サイトへのアクセスも3日半で636万あった。しかし、その後は安定。4日半でID登録者増は30万人、アクセス数も250万止まり。「今は、待ちは発生していません」と説明した。

それでも、関係者は不安にかられる。締め切り間際の駆け込み申し込み。25日の土曜日から28日を「最重点の4日間」として、アクセス殺到に備えている。あらゆる策を講じても、過去には経験がなく「どれだけ来るか予想できない」(古宮副総長)のが実情。だからこそ「なるべく早めに」という言葉に力が入る。

申し込み状況は「公表しない」としてきたが、購入意欲を刺激するためか「傾向」としてヒントも飛びだした。「やはり価格でも分かる人気競技、決勝、日本人のメダルが期待できるセッションは人気が高い」と同副総長。開閉会式、陸上や競泳、柔道などの人気競技の決勝の「倍率」が高くなることを示唆した。

来週の25、26の土日に再び待ち時間が増えるとしたら、ストレスなく申し込めるのは今週末が最後。当選率が低いのを覚悟で高額チケットに申し込むか、低価格チケットを確実にゲットするか、締め切り間際に慌てないためには「早めに」申し込むしかない。【荻島弘一】