安倍晋三首相は27日、トランプ米大統領との日米首脳会談後の共同会見で、26日の大相撲観戦に関して、トランプ氏から朝乃山に授与された「米国大統領杯」は「大相撲の歴史に、新しい1ページを刻んだ」と述べ、“自画自賛”した。

大相撲観戦は、首相の提案で実現した経緯がある。首相は、トランプ氏に「ドナルド」と呼びかけながら、「ドナルドが、優勝した朝乃山関に米国大統領杯を渡した時の、あの国技館の盛り上がりと熱狂は、伝統ある大相撲の歴史に新しい1ぺージを刻んだ。ドナルド、ありがとう」と、謝意を示した。「トランプ氏との友情や信頼関係を、さらに深めることができた」とも語った。

一方、トランプ氏は、相撲観戦について「以前から見たいと思っていた。私が思ったよりも大きな力士を見ることができた」と振り返り、「優勝力士に大統領杯を授与できたのは、すばらしいことだった」と、述べた。

その上で、今回の来日について、「『日出(い)ずる国』に帰ってくることができた。歴史的瞬間に立ち会えたし、日本の伝統を見ることができた」とした上で、「新しい天皇陛下が、すばらしい上皇さまの伝統を引き継いでいくことを、楽しみにしています」とも述べた。