衆院議院運営委員会の与野党筆頭理事(自民党と立憲民主党)は4日午前、国会内で会談し、北方領土をめぐる「戦争」発言に加え、下品な言葉を口にするなどの言動が表面化した丸山穂高衆院議員(35)に対し、「糾弾決議案」を、与野党共同で提出する方針で一致した。

「糾弾決議案」は、丸山氏に対し、自ら進退を決すべき時期にきているとして、ただちに進退を判断するよう求める内容。早ければ、6日の衆院本会議で可決される見通しだ。

与党は「けん責決議案」、野党は「辞職勧告決議案」をそれぞれ衆院に提出するなど、与野党はこれまで決議案の対応が割れていた。しかし、酒に酔った丸山氏のハレンチな言動などが新たに確認されたことを受けて、自民党が3日、新たに「糾弾決議案」の提出を立憲に打診。与野党とも、丸山氏の問題をこれ以上長引かせたくないという思いは同じで、事実上双方が歩み寄る形になった。

「けん責-」「辞職-」の両決議案は、近く取り下げる。

一方、丸山氏は3日に議運に提出した弁明書の中で、反省と謝罪の念は示しながらも、自発的な議員辞職の意向はないという趣旨を記している。