安倍晋三首相は5日の参院本会議で、戦争による北方領土奪還論に言及した丸山穂高衆院議員(35=日本維新の会を除名)について、「元島民の方の気持ちを傷つけるもので、遺憾きわまりない」と述べ、厳しくただした。「外交交渉で解決を目指すという政府の方針とは、全く異なる」とも指摘した。

ビザなし訪問団で国後島を訪れた際の丸山氏の言動を念頭に、立憲民主党の石橋通宏議員から「丸山氏をどう評価している」と問われたのに対し、答えた。

その上で、議員辞職すべきかどうかについては「国会議員である以上、自らの発言は自ら責任を取るべきだ」と述べるにとどめた。