山本太郎氏(44)が代表を務める「れいわ新選組」から参院選比例区で立候補した、北朝鮮による拉致被害者・蓮池薫氏の兄透氏(64)は4日、東京・秋葉原で行われた街頭演説で、安倍晋三首相の外交をトランプ米大統領と比較して、痛烈に批判した。

蓮池氏は、東京電力社員として原子力部門で働いた中、東日本大震災と福島第1原発事故が起こったことを踏まえ「弟が拉致され、東電で32年間、原子力をやってきて、働いた原発が爆発…数奇な運命を背負ってきたが、もう1度、チャレンジします」と言い、声を詰まらせた。

その上で「どこが外交の安倍だ! 行く先々で金をばらまいているが、肝心な北朝鮮に行けっていうんですよ! とっくに解決されても良いだろうに…家族も向こう(北朝鮮)にいる人も年を取ってくる」と、安倍政権の対北朝鮮外交に怒りをあらわにした。

そして、トランプ氏がツイッターで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に呼び掛け、板門店で電撃対面したことを引き合いに「ご自身もアカウントを持ってるなら、金正恩にツイートしろ!」と訴えた。

原発問題についても、怒りをあらわにした。「原発事故が起きたら避難できる? 絶対に避難なんかできない! 原子力村の内幕を、これからドンドン暴露していきます!」と声を大にした。

蓮池氏は演説の最後に、山本代表以外は国会議員経験者がいない、少数10名で選挙に挑む、れいわ新選組を「マイナー。インディーズ」と評した。その上で「マイナー、インディーズだって、メジャーになれるんだ。そのスタートだと思って下さい!」と聴衆に支援を訴えた。【村上幸将】