森友学園前理事長の籠池泰典被告(66=詐欺などの罪で公判中)は6日、安倍晋三首相(64=自民党総裁)が大阪市内で行った参院選大阪選挙区の街頭演説に姿を見せた。

終了後、報道陣に囲まれると、「演説が下手。スルーするだけだから、心がこもってないね。上滑りをしてしまう演説でしたね。やっぱりダメでしょ!」と酷評した。

演説は街宣車の正面の近くで聴いた。安倍首相がマイクを握っているときに、目が合ったといい「安倍さんはスッと目線を背けましたね」と明かした。演説中には「『隠蔽(いんぺい)するな!』と言っておきました」と“籠池節”をさく裂させた。街頭演説には妻諄子被告(62)も来ており「ウソつき!」と叫んでいた。

籠池被告は、4月の衆院大阪12区補欠選挙で、安倍首相が自民党新人候補の街頭演説した際にも姿を見せ、“籠池砲”をさく裂させていた。

最後は今回の選挙について一句を披露した。

「嵐あり 自民大敗 夏の陣」

大勢の市民から握手を求められた籠池被告は上機嫌で会場を後にした。【松浦隆司】