山本太郎代表(44)が率いる「れいわ新選組」が、4月1日の結成からわずか112日で国会に議席を獲得することが確実となる躍進を果たした。山本氏が比例代表に回り、今回導入された「比例特定枠」を使い、優先的に当選できる比例1位に擁立した難病のALSの舩後靖彦氏(61)に続き、2位に擁立した脳性まひで重度の障がいがある木村英子氏(54)の当選が確実となった。

木村氏は深夜2時55分に会見場に笑顔で登場。待ち受けた支援者に向かって「国会議員になっちゃいまして。皆さんの清き1票を無駄にせず、障害者の政策のために頑張っていこうと思います」と抱負を語った。山本氏から「先生」と呼び掛けられると「本当に困るんです。今まで差別されていた身分なので、どうしたらいいんだろうと思う」と照れ笑いを浮かべた。

木村氏は議員となるにあたり「国会に重度の障害者を入れてくれるのかな? という話。どれだけ合理的判断をしてくれるか?」と国会の対応に期待と不安の入り交じった思いを吐露した。

その上で、自らが18歳まで施設で生活した末、自立したことを踏まえ「地域で障害者が生きることが出来る政策を勉強したい。地域で生きる場合、介護保障が重要。施設に入らざるを得なかったり、合理的配慮がないから(地域に)出られない。健常者と同じように生活したいと望む人が、地域で安心して生活できる保障、バリアフリーを直したりしていきたい」と力強く誓った。【村上幸将】