「NHKから国民を守る党(N国)」代表の立花孝志氏(51)が25日、北方領土での戦争発言で日本維新の会を除名された丸山穂高衆院議員(35)と国会内で会談し、入党を正式要請した。

立花氏は会談後、「1時間40分ほどお話をさせていただいた。正式に入党をお願いしました」と明らかにした。一方、丸山氏は「NHK改革は必要だと思っている」とした上で、週明け29日にも何らかの返答をするとした。

立花氏は次の衆院選で鞍替えして出馬し、自身を含めて計5人の現役議員を公認候補に擁立する構想を持つ。「丸山氏が判断されることなので何とも言えませんが、前向きに考えていただければ」と期待を込めた。

参院選でN国は、全国で得票率2%を上回り、公職選挙法上の政党要件を満たした。NHK批判を唯一の政策として、受信料を支払った人だけが視聴可能な「スクランブル放送」実施を目指している。異色政党と、戦争発言で衆院から全会一致で「糾弾決議」を受けた丸山議員の共闘は実現するか。【大上悟】