東京・築地本願寺で7月31日、72回目となる納涼盆踊り大会が開幕した。

築地本願寺の今後の取り組みについて安永雄玄宗務(しゅうむ)長らが会見を開いた。安永宗務長は、来年の東京オリンピック(五輪)(2020年7月22日開幕)期間中の7月29日から4日間に通常通り盆踊りを開催することを明言し「世界にこの盆踊りを発信する機会と考えているし、五輪で大きく知ってもらえることを狙っている」と話した。

築地本願寺は晴海の選手村や競泳などの人気競技との会場も近距離の立地条件ということもあり、五輪で来日する選手などにも「日本の文化に触れてもらいたい。手荷物検査などの実施も視野に入れて、警備も強化する方向で考えたい。今年は多言語に対応できるシンガポールの僧侶も呼んでテストしている」と五輪対策も進んでいることを明らかにした。

また、今年は出店などで使用する食器を洗浄して再利用するリユース食器を初めて導入した。4日間開催する歴史のある盆踊りでは、日本初めての導入となる。毎年4日間で計約20トンのゴミが排出されることもあり「ゴミゼロ」を目指して、リユース食器を採用した。境内には使用済みのリユース食器を受け取る3カ所のエコステーションを設置した。

盆踊りは、8月3日まで4日間、開催され、約8万人の来場が予測される。