史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(17)が29日、大阪市の関西将棋会館で行われた第5期叡王戦段位別予選七段戦2回戦で村山慈明七段(35)に107手で敗れた。3期連続の本戦トーナメント(T)出場を目指したが、初戦で姿を消した。

終局後、藤井は「激しい展開だった。強い手を指されて、ちょっと手が見えなくなってしまった。はっきりとした悪手もあった」と反省した。

藤井との初対局で白星を挙げた村山は、これがプロ通算400勝となった。「区切りの将棋で良かったかなと思います」と喜んだ。 藤井の次局は、9月1日、第69期大阪王将杯王将戦2次予選決勝で谷川浩司九段(57)と対戦する。あこがれの棋士との初対局に勝てば、同棋戦では初の挑戦者決定リーグ入りを果たすことになり、初タイトルに1歩近づく。