インターネット衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)は12日、ヤフーの株式公開買い付け(TOB)に応じて傘下に入ると発表、東京都内で共同会見を開いた。同日、ZOZO社長を辞任した創業者の前澤友作氏(43)は辞任を決断したのは今月で、23年に予定する月旅行に加え、もう1つの宇宙旅行計画がありトレーニングなどの準備と新事業の立ち上げという夢が辞任の理由だと明かした。一方で1998年の創業から21年がたち、安定した経営への転換が必要な中、ワンマン、トップダウンで経営を進めた限界もあったと認めた。

<前澤氏一問一答>

-退任後の気持ち

前澤氏 私のワンマン経営から、現場が裁量を持ち、1人1人が社長のように振る舞える組織に変わらないといけない。私が潔く辞任し沢田に譲り、さらなる成長を遂げることに期待した。苦渋の決断だったが、潔く退くことにした。

-新事業の構想は

前澤氏 まだ決まっていないが、困っている人を助け不便だと思っていることを解決したい。ユーザー意識の中からビジネスの発想をするのは得意な分野。その視点でやっていけたら。

-宇宙に行く経験で生かされること。人生で目指すビジョン

前澤氏 宇宙には行ってみないと分からない。分からないことに挑みたい。誰もが行ったことのないところに行きたい。人生一度きり。常に何かにチャレンジしていたい。

-テレビコメンテーターとしての道は

前澤氏 チャレンジが好きなので、声を掛けてくれれば検討できる。

-借金により株式の二十数%が抵当権に入っていたこともあったが、借金がヤフーとの資本業務提携に影響を与えたか

前澤氏 (借金は)皆さんがローンを組む時と一緒。ゼロが何個か違うだけ。現代アートや宇宙への渡航チケットに多額を使った。今回の資本業務提携と僕の借金はなんら関係ない。借金に首が回らなくなって資本業務提携をしたという臆測は全く事実とは異なる。