国民民主党の小沢一郎衆院議員は23日、都内で開いた自身の政治塾で講演し、2年前、17年の衆院選で「希望の党」を率いて参戦し、旧民進党分裂のきっかけをつくった小池百合子都知事の手法について「ちょっと、ちまちまして狭すぎた」と、振り返った。

「(本来)あの時の小池さんの人気と、社会状況からすると、彼女に批判はあっても間違いなく『小池政権』ができたと思っている」と、小池氏の「志」次第では「小池首相」の可能性があったと分析。その上で「彼女の発想と志が、すこし小さな思いだった。それが災いして、あえなく失敗してしまった」と、惨敗に終わった背景を指摘した。

小沢氏は「多分小池さんは、自民党の補完勢力になって、(与党と)連立でもできればいいやと。忖度(そんたく)するに、そういう考えだったのではないか」と指摘。「(小池氏の)『排除の論理』が大変な批判を受け、結果的には民主党が2つの勢力に分断され、野党に大きな亀裂を残す結果となった」とも述べた。

小沢氏と小池氏は、小池氏が国会議員時代、新進党、自由党で政治行動をともにしていた。当時の小池氏は、小沢氏の側近的な立場だった。