学校の宿泊行事で引率していた小学5年の女児4人にわいせつな行為をしたとして、兵庫県警美方署は23日、同県尼崎市の公立小教諭伊藤優容疑者(32)を強制わいせつの疑いで逮捕した。

「わいせつな行為をしたという事実に間違いない」と容疑を認めている。

逮捕容疑は18日午後10時ごろから19日午前6時半ごろまでの間、同県香美町の研修施設で、10歳の女児3人、11歳の女児1人にわいせつな行為をした疑い。被害者への配慮から、署は行為の内容を明らかにしていない。

署によると、当時は就寝時間で、2段ベッドが設置された収容人数10人の部屋に、女児8人が上下半数ずつに分かれて寝ていたという。被害にあった女児4人が19日、「わいせつ行為を受けたが、誰か分かりません」と同小の女性教諭に申告。翌20日に学校が地元の駐在所に届け出た。ある女児は「怖くて目をつぶり、寝たふりをしていた」と話していたという。

署が施設の防犯カメラ映像を調べたところ、この時間帯に女児8人の部屋に出入りしていたのは伊藤容疑者だけで他の教諭は映っていなかったことから、容疑者が浮上した。【近藤由美子】