派手なファッションに身を包み「金ピカ先生」の名で人気を呼んだ、元予備校講師の佐藤忠志さんが24日、都内の自宅で亡くなっているのが見つかった。68歳だった。

関係者によると、佐藤さんは自宅で1人暮らしをしており、地域包括支援センターからデイサービスを受けていた。24日に担当者が訪問したところ返事がなく、警察官が立ち会いの下、室内に入ったところ亡くなっていた。死因は不明で今後、検視を行うという。

佐藤さんは東京都出身で、慶大法学部から筑波大大学院地域研究科に進んだ。修士課程終了後、代々木ゼミナールの英語講師になると、白地に黒のストライプ柄などの派手なスーツ姿と豪快な言動で評判となった。86年に著書「ズバリ! 合格の英単語」が大ヒットすると、翌87年には「ズバ単ラップ」で歌手デビュー。タレントとしても活動する傍ら、01年の参院選に自民党公認で比例区から、09年には鹿児島県の西之表市長選に出馬も、いずれも落選した。

近年は体調を崩し、17年にはフェイスブックに「もう私には趣味は無い。生きる甲斐、目標が無い」とつづっていた。妻とは離婚調停中で、子供もいないため、葬儀・告別式の日取りや喪主などは未定だという。