NHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)は8日、参院本会議後、取材に応じ、10日に告示される参院埼玉選挙区補選(27日投開票)への出馬を念頭に、議員辞職を検討していることを明らかにした。

「辞職する方向で調整していることは事実」と、認めた。

立花氏は今年7月の参院選比例代表で初当選したばかりで、異例の対応は波紋を広げそうだ。立花氏は8日夕、国会内で緊急会見を開く予定で、経緯を説明するとみられる。

補選には、埼玉県知事を退任したばかりの上田清司氏(71)が出馬を予定。国会議員経験があり、4期16年を務めて知名度が高い上田氏への対抗馬擁立に苦慮した自民党は、候補擁立を断念したほど。自民の国政選挙での候補擁立断念は、極めて異例だ。

立花氏が出馬すれば、上田氏との事実上の一騎打ちとなる見通し。N国は参院選比例代表で約98万票を獲得し、立花氏が1議席を得る結果になった。

立花氏はこれまで、N国として埼玉補選への候補擁立を検討していることを明かしており、自民党の国会議員だった豊田真由子氏ら3人から選ぶ意向を示していたが、まさかの「本人出馬」の可能性が強まってきた。