国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7000万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(66)と妻諄子(本名・真美)被告(62)が31日、都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。

質疑応答の中で、籠池氏は「2020年東京オリンピックは、返上しますということを、私は言うべきだと思う」と東京五輪返上案をぶち上げた。

籠池氏は「今、小池知事と国際オリンピックの(バッハ)会長が話をされて、マラソンを北海道にするかどうかで、もめていらっしゃいますけども…。日本の一番、素晴らしい季節だと言って獲得したように聞いていますが」と切り出した。その上で「8月は日本にとって一番、過酷な季節。そういうウソを言って誘致すべきではないです」と声を大にした。

また2011年3月に発生した、東日本大震災により起きた、福島第1原発事故による、放射能の影響についても指摘。「東京は福島第1原発が起きた福島に近いから、放射能の影響を多大に受けていると私は思っている。日本は東京オリンピックをする、まだ状況にない場所」と力説した。 籠池氏は、日中戦争の悪化が原因で中止となった、1940年(昭15)の東京オリンピックを例に「昔、東京は1度、戦争の関係でオリンピックの開催を返上したことがありますから、やめないと大変なことになる」と声を大にした。【村上幸将】