囲碁の依田紀基九段(53)が31日、都内で記者会見を行った。会見ではまず、6月14日から26日にかけ、ツイッターで日本棋院執行部を批判した件の反省を述べた。

同時に、公式戦「フマキラー囲碁マスターズカップ」準決勝(6月、広島市)で不戦敗となったことに対する、同院の早急な説明責任を求めた。

この公式戦は、協賛のフマキラーが撤退したため今年で終了。週刊誌などが「悪質ツイートでスポンサー降板、棋戦終了」などと報じたが、「自分の執行部批判が原因ではない」との見解も示した。

会見には弁護士2人も同席し、「(執行部批判に対する処分は)まだ下っていないが、対局停止といった重度の処分は不相当」「スポンサー撤退で、棋士個人が責めを負わされるのも不相当」との見解を示した。

名人6期など、タイトル計36期を獲得した依田は、今年2月に脳梗塞を発症し、現在も投薬などで治療中であることも明らかにした。

日本棋院広報部は、「現在、弊院において継続調査中の事案であり、現時点でのコメントは控えたい」とした。