都心を1周するJR山手線が16日、上野~東京~大崎など3分の1の区間で始発から午後4時ごろまで運休し、品川駅など主要駅構内が混雑した。

来春に品川~田町間に開業する高輪ゲートウェイ駅に線路を通す切り替え工事によるもので並行する京浜東北線の品川~田町間も始発から運休した。1987年にJR東日本が発足して以降、山手線が工事で長時間運休するのは初めて。上野東京ライン、埼京線、りんかい線を増発、東京メトロなどが振り替え輸送に当たった。

都内の主要路線の車内には運休アナウンスが流れ、各駅には日本語、英語、中国語、韓国語の運休ポスターが掲示された。新幹線が発着する品川駅は山手線の内・外回り、京浜東北線のホームが閉鎖。「全然知らなかった」とキャリーケースを手にした旅行客や、結婚式で名古屋から品川駅に到着し、「新宿まで急ぎたい」という男性などが大慌てで案内用のタブレット端末を手にした職員に迂回(うかい)コースを確認していた。JR東日本によると午後4時ごろから運休区間が順次開通した。