点滴をするために自宅を訪問した看護師の女性(38)に睡眠薬用のものを混ぜたスープを飲ませわいせつな行為をしたとして、兵庫県警東灘署は19日、準強制わいせつの疑いで、神戸市東灘区の無職、森岡佑次容疑者(79)を逮捕した。署によると「粉にした薬をスープに入れて飲ませ、わいせつな行為をした」と容疑を認めているという。

逮捕容疑は、17日午前11時10分ごろから、午後1時ごろまでの間、容疑者方において、被害者に睡眠薬用のものをのませ、同人が心神喪失の状態にあるのに乗じ、胸を触るなどのわいせつな行為をした疑い。

女性にケガはなく、週2回、容疑者の家に点滴を打つために訪問をしていた。事件当日は被害者が点滴の準備を済ませたあと、容疑者がお茶を勧めるように睡眠薬入りスープを飲ませた。女性は午後1時ごろ目を覚まし、自分の足で容疑者宅を後にした。目覚めた時に、女性の下着や洋服に乱れた後はなかったが、女性が直感で不審に思い、職場の上司に相談し18日、警察に通報し発覚した。女性が容疑者宅に訪れるのは今回が初めてではなく、容疑者は過去にセクハラとみられる言動はなかったという。【佐藤勝亮】