将棋の第61期王位戦予選7組決勝、藤井聡太七段(17)対斎藤慎太郎七段(26)戦が27日、関西将棋会館で行われた。この日の対局は来夏の王位戦7番勝負の挑戦者を決める戦い。藤井は今年最後の対局となる。指し納めで初の挑戦者決定リーグ戦入りを目指す。

振り駒の結果、藤井が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから飛車先の歩を突いた。斎藤は飛車先の歩を突き返した。戦型は角換わりに決まった。

両者の過去の対戦成績は藤井の2戦2敗。2人の対戦は昨年11月の叡王戦本戦トーナメント以来、約1年ぶり。藤井は苦手とする相手に勝ち、来年に弾みをつけたいところだ。

王位戦は予選トーナメントを勝ち抜くと、シード選手を含めた計12人が2組に分かれて挑戦者決定リーグ戦を実施。各組の優勝者が挑戦者決定戦を行い、勝者が7番勝負へと進出する。

持ち時間は各4時間。昼食休憩をはさみ、夜には決着する見通し。