1滴の血液から99%の精度でがんを検出する技術を開発した東芝は、今年から実証試験をスタートする。マイクロRNAという血液中の物質の種類と量から、がんにかかっているかどうか見分けるもので、13種類のがん(胃、大腸、肝臓、胆道、ぼうこう、肺、膵臓、前立腺、食道、乳、卵巣、脳腫瘍、肉腫)を検出する。ステージ0のがんも判定できるが、部位は特定できない。

検査時間は2時間以内で、N-NOSE、探知犬と違って即日検査も可能になる。検査費用は2万円以下を想定し、数年以内に実用化を目指している。

◆がん検査受診率(2016年) 胃がん(男46・4%、女35・6%)肺がん(男51・0%、女41・7%)大腸がん(男44・5%、38・5%)、乳がん44・9%、子宮頸(けい)がん42・4%。厚労省は国際比較データとして乳がん、子宮頸がんの受診率を挙げ、乳がんは米国80・8%、英国75・9%、子宮頸がんは米国84・5%、英国78・1%としている。