小泉進次郎環境相は7日の閣議後会見で、「世界各国のリーダーは今、口を開けば『気候変動』だ。そういうものが日本にあるかといえば、残念ながら、ない」と述べ、環境問題や気候変動対策に関して、日本のリーダーが国際社会で指導力を発揮できていない現状を、嘆いた。

6日の安倍晋三首相の年頭会見で、直接的に環境問題に触れた部分がなかったとして「環境問題に対して、日本政府の中と、国際社会との(間の認識の)ギャップは、埋まっていないのではないか」と問われたのに対し、「率直に言ってありますよね。本当に痛感します」と、指摘した。

首相が会見で環境問題に触れなかったことには「政府全体の調整もある。コメントがなかったからといって(環境問題が)重要ではないということではないと思う」と、理解を示した。

その上で、気候変動問題に対する発信が、国際社会で日本より強い背景を「(緑の党など)政治的な支持層があるからだ」と指摘。「日本の中で、そういうことがどこまで深まるのか。そういうギャップも感じざるを得ない。それを踏まえて、気候変動への取り組みを強力に発信する政治家が、より応援される環境をつくることも、大事だと思う」と持論を訴えた。