小泉進次郎環境相(38)とタレント滝川クリステル(42)夫妻に17日未明、第1子となる長男が誕生した。

母子ともに健康。出産に立ち会った進次郎氏は会見で「おやじ(小泉純一郎元首相)のような父親になりたい」と述べ、出産後に始めるとしていた育児休暇取得を、出産の兆候がみられた16日から、すでにスタートさせたことを明かした。小泉家の「5代目」誕生に、おじさんになった兄の俳優小泉孝太郎(41)、78歳で初孫誕生となった純一郎氏も、喜びを語った。

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進次郎氏は閣議後会見で「1月17日の深夜(未明)、元気な男の子が誕生し、父親として心からうれしい。母子ともに元気なことが何より」と語った。「ほっとしている」「安心しました」を繰り返し、新米パパらしい言葉を口にした。

夫人の出産に立ち会い、長男誕生を見届けた病院から国会に直行。官邸で閣議や会議に出席後、会見に臨んだ。「実は昨日(16日)のうちに生まれるかもしれない可能性もあった」とし、15日に表明した「出産後3カ月の間に2週間分」取得としていた育休は事実上スタート。16日は時短勤務で環境省に数時間滞在して公務。「すでに私の中では始まっている」と述べた。

2週間分の育休をどんな形で取得するかは、今後調整する。自ら「史上初の閣僚の育休」と表現した上で「賛否両論はあると思うが、前例のないことをやる時に批判はつきもの。賛否両論を受け止め、公務最優先、危機管理万全で、しっかり育休の時間を確保しながら、働き方改革も後押ししたい」と、公務と育休の両立にあらためて言及した。

長男は政治一家・小泉家にとって5代目。進路について、進次郎氏は子どもの考えを尊重する意向のようだ。20日からフル回転となる通常国会を控える中、長男はその3日前に誕生。「国会が始まり、本会議や予算委員会が入れば立ち会いはかなわなかった。立ち会えてよかった」と、息子の“孝行”ぶりにも触れた。

「父になる実感は今後、じわじわ湧いてくると思う」とした上で「おやじのような父親になりたい」と、話した。幼少時に両親が離婚。寂しい思いをさせないようにと、多忙でも東京と横須賀を行き来して一緒の時間を過ごしてくれた純一郎氏の父親像は、強く印象に残っているようだ。

その純一郎氏は、事務所を通じてコメントを発表。「ようやく『おじいちゃん』と呼ばれるようになったんだな」と、初孫との対面が待ち切れないような言葉をつづった。【中山知子】