自動運転タクシー、自動運転モビリティを活用した次世代移動サービス「MaaS(マース)」の実証実験が20日、東京都心でスタートした。訪日外国人観光客をメインターゲットに自動運転技術のベンチャー企業ZMP、タクシー事業者の日の丸交通、東京空港交通など7社が連携し、2月1日まで実施される。

コースは空港リムジンバスが発着する東京シティ・エアターミナル(中央区)からスマホの専用アプリを使って予約した自動運転タクシーで東京駅そばの丸の内パークビル(千代田区)まで約3キロを移動する。丸の内のオフィス街では地理に不慣れな外国人でも電動の1人乗りの自動運転モビリティで移動する。

タクシーは安全を確保するため運転席にドライバーはいるが、緊急時以外はハンドルに触れることなく交通量の多い都心の道路を運転できる。「運転手の不足している中で高需要のエリアで活用したい。2025年には何とか実用化したい」と、日の丸交通の富田和孝社長は期待をこめた。【大上悟】