相模原市の知的障がい者施設「津久井やまゆり園」で16年に入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(29)の裁判員裁判の第8公判が24日、横浜地裁(青沼潔裁判長)で行われた。

植松被告は、その中で社会人になってから「お金が欲しかった」と語った。その上でお金を得るためにどうすれば良かったと思ったかと聞かれると「人の役に立つこと。それが人を殺すことだと思った」と16年7月26日に事件を起こしたことを正当化した。ただ、お金は入ってきたかと問われると「入ってきません」と答えた。

またトランプ米大統領を信奉していることも明かし「見た目も格好良い。真実を述べていると思った。(トランプ氏が)真実を語っているので、これからは自分も真実を言って良いと思った」と主張。その“真実”については「重度障害者を殺害して良いということ」と、自分勝手な論拠で自己正当化した。