東京都は31日夕の対策本部会議で、新型コロナウイルスに感染した人について、今後入国経路や滞在場所、移動手段といった行動歴について、原則公表する方針を決めた。国は詳しい行動歴などを公表していないが、小池百合子知事は、都民の不安を少しでも解消する観点からの措置と説明。「安心安全につながるよう、プライバシーに十分配慮しながら取り組みたい」と述べた。

定例会見では、ネット上で流れた「東京五輪中止」のデマについて「そういうことはありません」と、否定。国際オリンピック委員会(IOC)からの問い合わせもないとして「今後、感染症対策の分科会を開き、組織委員会、関係省庁などと正しい情報を共有したい」と述べた。