乗客が新型コロナウイルスに集団感染し横浜・大黒ふ頭に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で15日、船内アナウンスで、厚生労働省からウイルス検査の結果、陰性の乗客は下船できる旨、通達があったと乗客に報告された。

ただ、船内アナウンスを行った船長は、乗客の検体の検査は18日から行う可能性があると厚労省から示唆されたとした上で、検査の完了までには少なくとも3日かかるとされており、陰性の乗客の下船は、最短でも21日にずれ込むのでは、との見通しを示した。陽性と診断された乗客と濃厚接触した乗客は、濃厚接触が終了した日から検疫を再開する必要があることも説明した。

さらに最後の乗客が下船した後、ほとんど全ての乗組員が乗客と同じ形で検疫を受ける必要があることも明らかにした。船長は、全ての乗組員に検疫後、2カ月の有給休暇を与える意向を示しつつも「非常に残念」と話した。