安倍晋三首相の後援会が開いた「桜を見る会」前夜祭の会場の1つで、17日の衆院予算委員会で、これまでの首相答弁と食い違う内容を、立憲民主党の辻元清美議員の問い合わせに回答していた「ANAインターコンチネンタルホテル東京」(東京・港区)が19日、日刊スポーツの取材に「個別のお客様に関わる個人情報および取引の詳細については一切開示することはできません」などとする回答を、メールで寄せた。

辻元氏が紹介したホテル側の主張に対し、安倍首相は自身の事務所がホテル側に確認した内容として「辻元氏にはあくまで一般論で答えたとのことだった」「個別の案件は、営業の秘密にかかわるため、回答に含まれてはいない」との回答があったと主張した。

一方で、ホテル側が一部報道機関の取材に「営業の秘密」について「申し上げた事実はない」と否定したと、報じられていた。

 

日刊スポーツは18日、安倍首相の答弁内容の事実関係に関する見解を、メールで広報担当に問い合わせた。この日、寄せられた回答は「ホテルとしてのステートメント」と、されていた。主な内容は以下の通り。

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ANAインターコンチネンタルホテル東京では、日々ご利用いただく多くのお客様をお迎えしております。

当ホテルでは、お客様のプライバシーを尊重し、かつ各ご手配における守秘義務も遵守して営業をいたしております。

催事・宴会の受託と実施につきましても、法令を順守して、対応を致しております。

個別のお客様に関わる個人情報および取引の詳細については一切開示することはできません。何卒ご理解の程お願い致します。

日頃よりご利用いただいております皆様に感謝いたしますとともに、引き続きのご利用をお待ち申し上げております。