千葉県野田市の小学4年生栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待され、死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判の第5回公判が28日、千葉地裁で開かれ、児童相談所職員が証人出廷した。

心愛さんは17年11月、「お父さんにぼう力を受けています」とアンケートで訴え、一時保護された。保護は祖父母宅で暮らすことを条件に解除されたが、勇一郎被告は職員に裁判に訴えると迫り、「たたかれたのうそ」と心愛さんに書かせた紙を示して、再び同居するようになった。職員は「私が殺されても良いから、被告を止めるべきだった」「貴い命を守ってあげられなかった。本当に後悔しています」と話した。