自民党の河井案里参院議員(46)の秘書ら3人が逮捕された公選法違反(買収)の事件に関連し、案里氏が広島県議に4選された15年4月の県議選でも違法な報酬が支払われたと、車上運動員経験者が広島地検に説明していることが10日、関係者への取材で分かった。

夫の克行前法相の前回衆院選でも、違法報酬疑惑が浮上。地検は、夫妻の選挙で違法支払いが常態化していた可能性があるとみて調べているようだ。買収容疑の公訴時効は3年で、県議選は時効が成立している。

案里氏は10日、秘書の逮捕後、初めて国会に姿をみせたが、報道陣の問いかけに応じず無言を貫いた。