囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(11)が6日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第11回おかげ杯囲碁トーナメント戦予選のネット対局、1回戦、2回戦で連勝し、デビュー以来初めての1日2勝を挙げた。1回戦の加藤千笑(ちえ)初段(18)に227手までで黒番中押し勝ちし、小学6年になりの初白星を飾った。 午後1時からの2回戦では東京にいる牛栄子二段(20)とネット対局。終局間際にネットトラブルのハプニングが発生したが、白星を飾った。

牛は今年16勝3敗で全棋士トップの勝ち星を誇る強敵。288手までで黒番4目半勝ちした仲邑は「最後、もしかしたら勝てるかもと思った」と話した。終局直前、仲邑がほぼ勝ちを確定させ、相手に「終局しますか?」のモニター上の「OK」をクリックしようとしたが、クリックできないハプニング。ネット上では仲邑の時間切れになってしまったが、“判定”の結果、仲邑の勝ちとなった。

初の1日2勝に「うれしい」と声を弾ませた。3回戦は午後4時から謝依旻(シェイ・イミン=30)と対戦する。台湾出身の謝は16年に女流5タイトルを史上初めて独占するなど、強豪だ。