安倍晋三首相は17日、衆院厚生労働委員会に出席し、新型コロナウイルスが感染拡大する中、昭恵夫人が3月15日に大分に旅行していたと報じられた件について「小池都知事が不要不急の外出自粛を要請した3月25日により前に行ったもの。また、私が不要不急の外出自粛を呼び掛けたのは3月28日」と釈明し、問題なかったと主張した。

一部報道によると、昭恵氏は3月15日、約50人の団体ツアーとともに「パワースポット」として知られる大分県宇佐市の宇佐神宮を参拝。ツアー主催者に「コロナで予定が全部なくなったので、どこかへ行こうと思っていた」と連絡し、参拝のみに合流したという。

首相は昭恵氏の大分旅行を「事前に聞いていた」と明かした上で「ツアーには参加しておらず、参拝のみ合流したもので、観光などは行っていない。『3密』とならないように、ということは申し上げていた」と説明。小池知事の不要不急の自粛要請以降の昭恵氏の行動については「東京都から出ていることはないと思う」と話した。