安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、大型連休中の昭恵夫人の「外出自粛」に、全力を尽くす考えを示した。

昭恵夫人をめぐっては今年3月、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた緊急事態宣言が発令される前ではあるものの、都内での「花見写真」撮影や、大分県の神社参拝をしていたなど、自由気ままな外出が報じられている。

首相は、国民民主党の渡辺周議員から「総理は、昭恵夫人の行動について国会で大変苦しい答弁をされている。行ったところが『3密』ではないから問題ないということではなく(夫人が)そういう行動を取ることで、総理の言葉の説得力に、はてなマークがつく」と指摘を受けた。「この連休中に不要不急の外出を避けてほしいと国民に訴える中、最も理解者であるご夫人があちこち行かれるような事態になると、総理の必死の訴えが説得力を持たなくなる。国民に呼びかけている以上は、お約束いただきたい」と、連休中に昭恵夫人を外出させないように、夫としての努力を求められた。

これに対し、首相は「当然、私の妻も含めて、人との接触を8割減らすということで(外出自粛に)全力を尽くさなければならない」と、決意表明。「国民の皆様にもゴールデンウイークは、特にお願いさせていただきたい」と、答えた。

渡辺氏は「総理は、この話をされるのがいちばんイヤだと思うが、総理が(夫人を通じてウイルスに)感染されるようなことになると、いちばん困る」と説明。「(昭恵夫人には外出を)自重していただくよう、この場でお願いしたい」と、重ねて要請した。