岡山県は28日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、山陽自動車道下り線瀬戸パーキングエリアで29日に実施予定だった検温を「現場で検温ができなくなるような危害を加える」などの脅迫の電話が相次いだため、中止にすると発表した。

県の担当者は「24日~26日の間、電話とメールで約50件の問い合わせがあった。そのうちの複数件が脅迫のような内容だった」と話した。内容は「爆弾や、包丁を用いる内容ではなかったと認識している」と話すにとどめた。

伊原木隆太県知事は24日、会見で「(検温で)後悔をしていただくようなことになればいいなと思っています」と発言していた。これに対し、県に賛否両論の意見が寄せられたと話す。伊原木氏は28日の会見で「不快な思いをさせた事をおわびする」と謝罪した。

近隣に感染者数の多い、大阪府や兵庫県があることから、担当者は「東からの流入を意識していた」とも話す。県は検温は中止したが、山陽自動車道を管理する西日本高速道路など高速各社に対し、利用者の多い県内のインターチェンジについて大型連休中は閉鎖するよう要請するとした。