吉村洋文大阪府知事(44)が7日、日本テレビ系情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、午後1時55分)に生出演した。 西村康稔経済再生担当相(57)との論戦について、「西村大臣とは直接電話でやりとりした」と明かした。「特措法には構造的な問題がある。基本的対処方針の中身で知事がやることは変わってくるので、そこがグレーになっているのが問題。最終的権者がだれかというこうこと」と論点を説明した。その上で「知事と大臣がもめるのが目的ではない。感染症を抑えることが目的なので、大臣と連携をとってやっていきたい」と語った。

一方で、「この1カ月、事業者には出血をともなうようなお願いをしてきた。経済の再生もして行かなくてはならない。命対命であって、感染症から守る命だけでなく、経済の命も守って行くことも考えるのが政治」と強く語った。

「大阪モデル」として定めた出口戦略は「第2、第3の波に常に備える入り口戦略でもある」と説明。「大事なのは、どこまでを目指せば社会経済活動を徐々に戻せるのかという目印を作ること。それを新しい行動様式に変え、社会全体で共有することで時間ができる。その時間で医療体制を強化し、守備範囲を強めなくてはいけない」と力説した。

吉村知事は5日、国の緊急事態宣言延長を受け、改めて外出自粛や事業者への休業を要請。その際、解除するための独自基準「大阪モデル」を示し、政府が措置の解除基準を示さないことに不満を募らせていた。

これに対して西村康稔経済再生担当相は6日、「仕組みを勘違いしており、強い違和感を感じる。(措置の)解除は知事の権限」と不快感を示した。吉村知事は同日夜、SNSで「今後は発信を気をつけます。ご迷惑おかけしました」と謝罪しつつ、発言の真意を説明した。