16日に再開した大阪市内の図書館が、徹底した感染対策を敷き開館している。

西区の市立中央図書館では、利用者が手にした本は棚に戻さず、設置されたワゴンに置くように注意喚起している。

担当者は「本は消毒できないので、数日置いて、(ウイルスの感染力を弱めてから)棚に戻すようにしている」。職員の負担は大きいものの、リスク回避に注力している。

滞在時間を30分以内に設定しているため、閲覧コーナーの椅子は撤去し長時間の利用ができないように工夫をしている。新聞や雑誌などは閲覧を休止。利用者からは「しょうがない」という声もあったという。通常は1日4000人程度の利用があるが、再開初日は約1000人。緊急事態宣言発令前までの利用者数にはほど遠いが、別の職員は「少しでも(図書館が)動いているのでホッとしている」と安堵(あんど)した様子だった。