大阪府の吉村洋文知事(44)が20日、府庁で定例会見を行った。政府が21日に新型コロナウイルス特措法に基づき、大阪府に出している緊急事態宣言を解除した場合、休業要請の範囲を見直す考えを示した。大阪市此花区の米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」について休業要請を解除することを示唆した。

大阪府は解除の条件とした独自基準「大阪モデル」をクリアしたことで、16日から府が示した感染防止マニュアルを順守することを条件に部分的に休業要請を解除している。一方、1000平方メートル以上の大規模施設などには休業要請を続けている。

USJは4月7日に発令された政府の緊急事態宣言を受け、休業期間を5月中旬以降に延長すると発表。さらに緊急事態宣言が5月31日まで延長されたことで、当面の間、休業を延長することを決定した。

21日に政府が大阪府への緊急事態宣言の解除する見込みであることを踏まえ、吉村知事はUSJについて「きちんと感染対策がとれるかどうか、クラスターが発生したときに注意喚起ができる状況なのかどうかが重要。そういった対策が出せるなら、再開してもいいと思う」と話した。条件付きながらも営業再開へGOサインを出すことも視野に入れている。